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看板に誘引された話
- 2018/10/21(日) 09:21:16
とある日曜日の夕刻。
神無月ともなると、陽が沈むのはすっかり早くなり
サンロク街の夜の帳も、より一層綺麗に灯って見える。
その帳の中を颯爽と歩いてくる男がいた。
見るからに陽気なその様子は、何故か私の興味を惹いた。
(ちょっとだけ後をつけてみよう)
そう思った私は少しだけ距離を置き、後ろから彼を尾行した。
彼が立ち止まったのは、一軒の焼き鳥屋の前。
ススキノに本店を構え、全国にも展開している人気のチェーン店である。
束の間、お店の前で立ち止まったかと思うと
突如、慌てたように店内へと消えていった。
一体、何があった!
私は彼が立ち止まっていた場所へと急いだ。
早割の看板。 なんだ、これか。
でも、ちょっと待ってくれ。
ひゃく なな じゅう えん !?
ここまで来たら最後まで尾行しよう。
そんな言い訳を自分にして、私も店内へと吸い込まれた。
琥珀色の強炭酸
緑色の健康ネバネバ
一本から注文できる、便利なシステム
食べすぎると中毒になるヤツ
どうしよう、オチが見つからない。
これ以上、写真もない。
そうだ、彼は私だ!
ドッペルゲンガーだ!
完
ごちそうさま~(^^;
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